
着手金請求メールのテンプレート6選:前払いで確実に報酬を受け取る方法
作業をする前にお金を請求するのは、最初は気まずく感じるものです。しかし、本来そう感じる必要はありません。着手金は、職人、制作会社、法律事務所、建設業など、請求前に時間や資材を投じるあらゆる業種で当たり前の慣行です。もしリフォーム業者がキッチンを完成させた後で初めて全額を請求してきたら、あなたはきっと驚くでしょう。プロのフリーランサーが着手金を求めるとき、顧客も同じように感じます。着手金を請求することは、あなたが本物のビジネスを営んでいる証なのです。
難しいのは、着手金を請求「するかどうか」を決めることではありません。難しいのは、そのメールを書くことです。あまりにぶっきらぼうに求めると、顧客を信用していないように聞こえます。逆に恐縮しすぎると、値引き交渉や「最後にまとめて精算しましょう」という流れを招いてしまいます。適切なメッセージとは、短く、自信に満ち、着手金を「相手が承諾した後の当然の次のステップ」として位置づけるものです。あなたが頭を下げてお願いする「お願いごと」ではありません。
このガイドでは、あらゆる着手金のシーンに使えるコピペ用のメールテンプレートを6つ紹介します。さらに、いくら請求すべきかを判断する枠組みや、ためらう顧客への対処法も解説します。名前や金額を差し替えるだけで、白紙のメール画面を前に固まることは二度となくなります。
なぜ着手金があなた(と顧客)を守るのか
着手金は、一度に3つの役割を果たします。まず、あなたのリスクをカバーします。スケジュールに作業時間を確保したり、ストックフォトを購入したり、オンボーディングを始めたりした瞬間から、あなたは顧客が姿を消せば取り戻せないリソースを費やしています。着手金があれば、あなたが完全に無防備になることはありません。
第二に、本気でない顧客をふるいにかけます。「アイデアは気に入った」けれど、最初から契約するつもりがなかった人は、実際にお金が絡んだ途端に消えていく傾向があります。これは欠点ではなく、むしろ利点です。プロジェクトが3週間進んでから消えられるより、今の段階で去ってもらうほうがずっとましだからです。
第三に、顧客自身が意識することはほとんどありませんが、着手金は「顧客」をも守ります。着手金は、あなたの空き状況、料金、納品時期をロックしてくれます。支払いを済ませた顧客は、あなたが優先する顧客です。そう伝えれば、着手金はハードルではなく、双方向のコミットメントだと感じられるようになります。
着手金(デポジット)とリテイナー(顧問料)は同じものではありません。着手金は特定のプロジェクトの総額の一部で、作業開始前に支払われ、最終請求額に充当されます。リテイナーは、あなたの時間枠や継続的な稼働を確保するために支払われる継続的な料金です。以下のテンプレートは、その両方に対応しています。
いくら請求すべきか?
唯一の正解はありません。前払いでどれだけのリスクを抱えるか、そして顧客との関係がどれだけ確立されているかによって変わります。よくある構成をいくつか挙げます。
- 着手金25% — リスクの低い、関係の確立した顧客や小規模プロジェクト向け。摩擦なくコミットメントを確保できる程度です。
- 前払い50%、納品時50% — フリーランスの定番。特に新規顧客に適しています。リスクを均等に分け、広く理解されています。
- マイルストーン/進捗払い — 大規模プロジェクトでは、総額を段階に分けます(例:開始時30%、初稿承認時40%、納品時30%)。どの時点でも、どちらの側も過度なリスクを負いません。
- 月次リテイナー — 継続業務では、各期間の「開始時」に支払います。稼働枠を確保するのですから、月の後ではなく月の前に請求します。
金額は、あなたの不安ではなく、プロジェクトのリスクの度合いで選びましょう。
| プロジェクトの種類/リスク | 着手金の目安 | 構成 |
|---|---|---|
| 小さな作業、リピート顧客 | 0〜25% | 完了時に請求、または少額の着手金 |
| 標準的なプロジェクト、新規顧客 | 50% | 50/50の分割 |
| オーダーメイド業務(デザイン、開発、ブランディング) | 40〜50% | 着手金+残金、またはマイルストーン |
| 長期プロジェクト(2か月以上) | 開始時30% | マイルストーン払い |
| 大型予算/スコープの膨張リスクが高い案件 | 33% | マイルストーンごとに3分割 |
| 継続業務(サポート、マーケティング、コンテンツ) | 期間分を全額前払い | 月次/四半期のリテイナー |
| あなたの立替が必要な業務(印刷、広告、素材) | 実費100%+報酬への着手金 | 実費は前払い、残金は納品時 |
最も重要なルールはただ一つ。進行中の未払い作業の量が、失っても平気な範囲を超えないようにすることです。もし明日、顧客が連絡を絶ったとしても、着手金があれば損益がほぼトントンになる状態を保ちましょう。
着手金は署名済みの見積書か契約書に紐づける
着手金は、それが「不意打ち」でないときに最もうまく機能します。着手金を請求する「前」に、見積書や提案書に支払い条件を明記しておきましょう。そうすれば、そのメールは新たな要求ではなく、すでに合意した内容の「確認」になります。見積書には、総額、着手金の額、残金の支払期日、そして着手金が何を確保するのかを記載すべきです。
ここで、先にきちんとした見積書を送っておくことが効いてきます。まだそうしていないなら、見積書メールのテンプレートで、着手金が当然の次のステップだと感じられるような価格提示の方法を解説しています。無料の見積書ジェネレーターを使えば、きれいで明細のそろった見積書を数分で作成でき、顧客が承諾したら、そのまま着手金の請求書に変換できます。
着手金の条件は、作業開始前に必ず書面にしておきましょう。金額、(該当する場合は)返金不可であること、そして最終総額にどう充当されるか。見積書に一文入れておくだけで、着手金をめぐるトラブルの90%は防げます。「作業開始には着手金として50%が必要です。着手金は最終請求額に充当されます。残金は納品後14日以内にお支払いください。」
着手金請求メールのテンプレート6選
いずれも、コピペして編集し、そのまま送れるように書かれています。短く保ちましょう。数段落を超える着手金メールは、書き手が不安がっているように読めてしまいます。角括弧のプレースホルダーを差し替え、金額を調整してください。
1. 見積承諾後の最初の着手金請求
顧客が見積書を承諾したその瞬間に送りましょう。「はい」という返事の勢いを、そのまま支払いへとつなげます。
件名: 着手のご案内と着手金のご請求 — [プロジェクト名]
[顧客名] 様
このたびは [プロジェクト名] をお任せいただけるとのこと、うれしく思います。楽しみにしております。
早速ですが、ご承認いただいた見積書のとおり、着手金50%分の請求書 #INV-1042(¥1,250) を添付いたしました。お支払いを確認でき次第、御社のプロジェクト日程を押さえ、すぐに作業を開始いたします。
残金 ¥1,250 につきましては、納品時にご請求し、14日以内のお支払いとなります。
請求書のリンクからそのままお支払いいただけます。ご不明な点があればお知らせください。特になければ、入金が確認でき次第、着手いたします。
よろしくお願いいたします。 [あなたの名前]
2. 新規顧客への50%前払い
これまで取引のない顧客には、着手金が存在する「理由」を少しだけ丁寧に説明しましょう。ただし、恐縮する必要はありません。
件名: [プロジェクト名] の次のステップ:着手金50%のご案内
[顧客名] 様
このたびは [プロジェクト名] にてお選びいただき、ありがとうございます。今回が初めてのお取引となりますので、私は標準の50/50方式を採用しております。着手金として50%、完了時に残金をお支払いいただく形です。これにより双方にとって明快になり、御社の枠をスケジュールに確保できます。
着手金 ¥900 の請求書 #INV-1058 を添付いたしました。お支払い後、開始日 [日付] が確定し、オンボーディングの詳細をお送りいたします。
残金 ¥900 は、ご署名いただいた見積書の条件に従い、納品時のお支払いとなります。
ご一緒できるのを楽しみにしております。 [あなたの名前]
3. マイルストーン/進捗払い
長期プロジェクトで、合意した節目に到達したときに使います。支払いを、顧客が目で確認できる成果物に紐づけます。
件名: マイルストーン2到達 — [プロジェクト名] の進捗ご請求
[顧客名] 様
[プロジェクト名] の2つ目のマイルストーンに到達しました。[デザイン/初稿/フェーズ] が完成し、共有フォルダにてご確認いただける状態です。
契約に定めたとおり、これによりマイルストーン支払い ¥1,500(請求書 #INV-1071)が発生します。こちらのお支払いをもって次のフェーズ [次のフェーズの内容] が始動し、入金確認後すぐに着手いたします。
現状の簡単なまとめです。
- マイルストーン1(キックオフ):支払い済み ✓
- マイルストーン2(本請求):¥1,500 お支払い待ち
- マイルストーン3(最終納品):完了時に ¥1,500
現状の作業について、簡単なお電話でご説明したほうがよければお知らせください。
よろしくお願いいたします。 [あなたの名前]
4. 月次リテイナーの着手金
継続業務では、期間の開始時に請求します。メッセージでは、リテイナーが何を確保するのかを改めて伝えましょう。
件名: [月] 分リテイナーのご請求 — [あなたの会社名/あなたの名前]
[顧客名] 様
[月] 分のリテイナー請求書をお送りします。[サービス名] の [X時間/合意したスコープ] 分をカバーする、¥2,000 の請求書 #INV-1090 です。
いつものとおり、御社の稼働枠を確保し、業務を優先的に進めるため、月初めのお支払いとなります。合意したスコープを超える作業については、着手前に個別にご報告のうえ、別途お見積もりいたします。
お支払いにより、[月] へと切れ目なくすべてが進行します。いつも変わらぬお付き合いに感謝いたします。
よろしくお願いいたします。 [あなたの名前]
5. やわらかな着手金の督促
着手金が数日間未払いのままだと、プロジェクトは止まってしまいます。この一押しは、親しみやすくありつつ、依存関係をはっきり伝えます。着手金がなければ、開始日はありません。
件名: ご確認のお願い — [プロジェクト名] の着手金について
[顧客名] 様
[日付] にお送りした着手金の請求書 #INV-1042(¥1,250) について、念のためのご連絡です。まだ入金が確認できていないようですが、うっかり見落とされていたのでしたらご心配なく。
開始日を [日付] で仮押さえしておりますが、確定できるのは着手金のお支払い後となります。もし御社側で何か滞っている点があれば、お知らせいただければ解決のお手伝いをいたします。
念のため、お支払いリンクを再掲します:[リンク]
よろしくお願いいたします。 [あなたの名前]
プロジェクトの後半で残金が繰り返し未払いになる場合は、入金遅延メールのテンプレートを使って、関係を損なわずに、より毅然とした督促へと慎重に段階を上げましょう。
6. 着手金の受領/確認
支払われた着手金を、無反応のまま放置してはいけません。このメールで一区切りをつけ、期待値を揃え、温かい雰囲気でプロジェクトを始めましょう。
件名: 着手金を受領しました — [プロジェクト名] 準備完了です
[顧客名] 様
[プロジェクト名] の着手金 ¥1,250 の入金を確認しました。ありがとうございます! 請求書は「一部支払い済み」となり、納品時にお支払いいただく残金は ¥1,250 です。
今後の流れは次のとおりです。
- [開始日] に作業を開始します
- 最初のご確認/初稿:[日付]
- 納品予定:[日付]
各段階でご連絡いたします。その間に、お送りいただける素材や詳細があれば、今がまさに絶好のタイミングです。
着手できることを楽しみにしております。 [あなたの名前]
顧客がためらったときの対処法
着手金に難色を示す顧客もいます。多くの場合、悪意ではなく単なる習慣によるものです。落ち着いて、自分の立場を守りましょう。プロとして着手金のポリシーを持つのは当たり前のことであり、最初の反論で折れてしまうと、顧客に「何でも交渉できる」と学習させてしまいます。
「全部完了時払いにできませんか?」 — 標準の条件と、それが存在する理由を丁寧に説明しましょう。「御社の日程を確保し、準備作業をカバーするため、すべてのプロジェクトで着手金のポリシーを一貫して適用しております。どのお客様にも同じ扱いです。」一貫性こそ最良の防御です。相手だけを特別扱いしているわけではないのです。
「50%前払いは多く感じます。」 — 値引きではなく、構成を提案しましょう。着手金をより小さな初回支払い+マイルストーンに分けたり、30/40/30の分割に切り替えたりします。これは、あなたの保護を弱めることなく、顧客の前払い負担を減らせます。分割払いメールのテンプレートには、分割払いを提案するためのすぐ使える文例があります。
「通常、着手金はお支払いしていません。」 — 大企業の場合、これは本当に購買規定であることがあります。「では何なら可能か」を尋ねましょう。発注書(PO)、最初のマイルストーンでの15日払い、あるいはキャンセル料付きの署名済み契約など。目的は、初日に現金でなくても、何らかのコミットメントを取り付けることです。
着手金請求後の沈黙。 — やわらかな督促(テンプレート5)を送りましょう。それでも音沙汰がなければ、それ自体が貴重な情報です。着手金を払わない顧客が、後になって期日どおりに支払う顧客であることは、ほとんどありません。
着手金が入る前に「ほんの少しだけ」作業を始めたくなる誘惑に抵抗しましょう。前払い前に投じる時間の一つひとつが、あなたの立場を弱め、あなたの条件が「任意」であると暗に示してしまいます。着手金が先、作業は後。どれほど双方が乗り気でも、例外はありません。
KipBill による着手金の扱い
着手金は、ちょっとした経理上の頭痛の種を生みます。1つのプロジェクトに、2回(あるいはそれ以上)の支払い、そして1つの残高。KipBill は、まさにこのために作られています。顧客が見積書を承諾したら、ワンクリックで請求書に変換でき(明細を打ち直す必要はありません)、着手金を一部支払いとして記録します。請求書には支払済額と残金が自動で表示されるので、あなたも顧客も、状況を常に把握できます。
マイルストーンや分割払いの業務では、入金のたびに同じ請求書に各支払いを記録していくと、ステータスが「一部支払い済み」から「支払い済み」へと自動で更新されます。リテイナー顧客はさらに簡単です。各期間の開始時に自動で送られる繰り返し請求書を設定し、未払いのものは KipBill の自動入金リマインダーに追わせれば、気まずい督促を自分で送る必要はありません。海外に請求する場合も、多通貨対応により、着手金も残金も終始、顧客の通貨で表示できます。
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要点まとめ
- 着手金は、無駄になる時間からあなたを守り、本気でない顧客をふるいにかける。 これはお願いごとではなく、プロとして標準的な慣行です。
- 金額はリスクに合わせる。 リスクの低いリピート業務は25%、新規顧客は50/50、長期プロジェクトはマイルストーン、継続業務は期間分を全額前払いのリテイナー。
- 着手金の条件は、まず見積書に入れておく。 そうすれば、請求メールは不意打ちではなく確認になります。署名済みの見積書か契約書に紐づけましょう。
- 着手金メールは短く、自信をもって。 支払いを「はい」の後の当然の次のステップとして位置づけ、受領は必ず確認しましょう。
- 顧客がためらったら、値引きではなく構成を提案する。 より小さな初回支払いやマイルストーンは、あなたの保護を保ちつつ、顧客の負担を減らします。
- 着手金が入る前に作業を始めない。 そして、KipBill の一部支払い、見積→請求書変換、繰り返し請求書といったツールを使い、事務作業を手間なくこなしましょう。
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KipBill Team
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